睨み合う 倉田と私。

「ケンカ?」


男子がヒューッと口笛をふいた。



ガッッッ


倉田が私の頬に拳をぶつけていた。


「いいぞいいぞ!やっちまえー!」


そんな声援が聞こえてきた。



私は殴られ続ける。


やめてよ。






なんで笑ってんのよ。




私は操り人形じゃない。






イジメは見せものじゃない。






ねぇ目を逸らしてる そこの女子。






助けてよ。





助けてよ。






私をこの小さな箱から出してよ。