校長室で何をする気だ?


気になった私はついていった。



「ですから!! 」


いきなりの怒鳴り声に私はビクッと肩を揺らした。


「ま…まぁお母さん 落ち着いて…」


校長先生が必死に止める。


「家の子が…家の子が…イジメにあってるというんです!どうして受け入れないんですか!」


お母さん…!


「お母さん!!!」


「灯…」


「お子さんのイジメはやっぱり責任取れません。」

!?


「はぁ!?」


私は思わず声を出していた。


「どうしてですか!」


「決まってるじゃないですか。私の学校のメンツがかかってるんですから保護者側に騒がれたら困るんですよね。」

その目はさっきまでの校長先生と違った。


そう―まるで安田みたいな。


「あたしは…貴方方と同じようにイジメを受け入れてませんでした…でも今は違う― 我が子を信じる事が大切。そう心に誓ったんです。」


「…」

「今すぐ安田さんの保護者を呼び出して下さい。 そうでなければ…私は訴えます。」

「…ッ」