けれどその時、ブラックがこんな書き込みをした。

【でも、俺は違う。どんなヤツが来たって怖がる必要はない。だって俺らは悪くないんだから。だから、俺は自分の好きな場所にいるだけだ】

思わずため息が漏れた。

【そんな風に言える人はまだ幸せだね……。私なんて必死にウソついてるのに】

キズをもつ者が集まっているといっても、こんなヤツもいるんじゃん。

私なんか努力してネイルまでして、たかがネットでキャラを確立させることに精いっぱいなのに。

ブラックは、随分と余裕だ。

【幸せ? 中学1年でレギュラー入りした俺を妬むヤツらに、一生野球をできない体にさせられたんだぞ】

でも、返事は怒りが滲むもので、更に連投が続いた。

【俺は一生懸命練習してきた。なのに、俺をやったアイツらはろくな努力もしないで、他人を妬んで潰しにかかる。そんなの100%アイツらが悪いだろ。不条理だろ。だから、俺はそんなのにもう負けなたくない】

私は納得しきっていた。