その扉はもう、

鍵が壊れていた。

『好き』

『他の子と喋らないで』

『むかつく』

『大嫌い』

『優しくしないで』

『その声を聞きたくない』

………ー。

『忘れられない』

忘れられない…ー。

そして完璧に

作り始めていた心が

音を立てて崩れ始めた。

ごめん、

やっぱり私…ー。