8月の最後の大会まであと1ヶ月を切った。
無事、全国大会への切符を手にした私は全国大会入賞に向けて練習に励んでいた。
今日も自慢のストレートの髪をツインテールにして、気を引き締める。
スタートラインに立つ。
「位置について」
逢尾依ちゃんの声。
「よーい…」
しゃがんで、クラウチングスタートの態勢になる。
もう周りの雑音なんて聞こえない。
無心になれる時…
「ドンッ・」
その声が聞こえた途端地面を力一杯蹴る。100mは短い。
足を精一杯、遠くへ、速く、蹴る…
ラストスパート。もう体の感覚が無くなるくらいに無心でひたすら足を動かす。
「梭輝先輩・タイム・上がってますよ・」
膝をついて倒れこむ私の隣で嬉しい声が聞こえた。
「ほんと・やった!」
素直に嬉しい。たった1秒速く走るのがとてつもなく難しいこの世界。すごく小さい単位の時間でも大切に思える。
「この調子で全国大会も頑張って下さい・」
「ありがとう。」
全国大会…か…
無事、全国大会への切符を手にした私は全国大会入賞に向けて練習に励んでいた。
今日も自慢のストレートの髪をツインテールにして、気を引き締める。
スタートラインに立つ。
「位置について」
逢尾依ちゃんの声。
「よーい…」
しゃがんで、クラウチングスタートの態勢になる。
もう周りの雑音なんて聞こえない。
無心になれる時…
「ドンッ・」
その声が聞こえた途端地面を力一杯蹴る。100mは短い。
足を精一杯、遠くへ、速く、蹴る…
ラストスパート。もう体の感覚が無くなるくらいに無心でひたすら足を動かす。
「梭輝先輩・タイム・上がってますよ・」
膝をついて倒れこむ私の隣で嬉しい声が聞こえた。
「ほんと・やった!」
素直に嬉しい。たった1秒速く走るのがとてつもなく難しいこの世界。すごく小さい単位の時間でも大切に思える。
「この調子で全国大会も頑張って下さい・」
「ありがとう。」
全国大会…か…