次の日。
「相成さん・・・だよね?」
昼休憩、机に突っ伏していると知らない人が話しかけてきた。
「ええ。何か?」
「俺、経済学部の2回生で塚川隼矢。」
「つかがわ・・・しゅんや・・・・?」
はっとした。
「あ!!もしかして!!」
「あ、俺のこと知ってる?」
「確か、高校のとき、私と同じ地区の陸上の大会で優勝して、全国大会でも準優勝でしたよね?」
「覚えてくれてたんだー♪俺も相成さんのこと知ってるよ。全国大会で100m走、3位だったよねー?」
「あ、はい。」
「でも、ケガして走れないって聞いたんだけど・・・」
「はい。そうですが・・・」
「そこで、お願いがあるんだけど、この大学の陸上部のマネージャーになってほしいんだよね。だめかな?」
「・・・」
「相成さんだったら選手も経験してるから仕事内容とかも分かってると思うから。」
「いや、でも私、今年の9月から日本に居ませんよ?」
そう。私は早くも今年の9月から留学できることになった。
「え?もしかして留学?」
私は静かにうなずいた。
「いつ日本に帰ってくるの?」
「2年後です。」
「2年か・・・」
「はい。だから多分マネージャーの件は無理だと思います。ではそろそろ移動しないといけないので。声をかけて頂いて本当にありがとうございました。失礼します。」
頭を下げてテキストを持って講堂へ向かった。
留学を理由にしたけど、マネージャーをしたくなかった理由はもう一つあった。
それは、私の初恋の相手がこの大学の陸上部に居ることを知っていたから。って、初恋っていっても私はその初恋以来、恋などしていない。
「相成さん・・・だよね?」
昼休憩、机に突っ伏していると知らない人が話しかけてきた。
「ええ。何か?」
「俺、経済学部の2回生で塚川隼矢。」
「つかがわ・・・しゅんや・・・・?」
はっとした。
「あ!!もしかして!!」
「あ、俺のこと知ってる?」
「確か、高校のとき、私と同じ地区の陸上の大会で優勝して、全国大会でも準優勝でしたよね?」
「覚えてくれてたんだー♪俺も相成さんのこと知ってるよ。全国大会で100m走、3位だったよねー?」
「あ、はい。」
「でも、ケガして走れないって聞いたんだけど・・・」
「はい。そうですが・・・」
「そこで、お願いがあるんだけど、この大学の陸上部のマネージャーになってほしいんだよね。だめかな?」
「・・・」
「相成さんだったら選手も経験してるから仕事内容とかも分かってると思うから。」
「いや、でも私、今年の9月から日本に居ませんよ?」
そう。私は早くも今年の9月から留学できることになった。
「え?もしかして留学?」
私は静かにうなずいた。
「いつ日本に帰ってくるの?」
「2年後です。」
「2年か・・・」
「はい。だから多分マネージャーの件は無理だと思います。ではそろそろ移動しないといけないので。声をかけて頂いて本当にありがとうございました。失礼します。」
頭を下げてテキストを持って講堂へ向かった。
留学を理由にしたけど、マネージャーをしたくなかった理由はもう一つあった。
それは、私の初恋の相手がこの大学の陸上部に居ることを知っていたから。って、初恋っていっても私はその初恋以来、恋などしていない。