〜梭輝saki〜


「逢尾依ちゃん!!お茶、持つよ。」

「あ!!ありがとうございます。」


あの大会から1カ月後、私はマネージャーの逢尾依ちゃんを手伝っていた。

その大会では見事3位入りしたけれど、やっぱり一生走れない足になった。

後悔はしてない。

こんなことになった運命を恨みたいけれど、陸上と出会える運命だった限り、私は運命を恨むことはできない。

陸上人生、12年間は私にとってかけがえのない刻。


みんなに一言言いたいことがある。







「ありがとう・・・」