大和さんの妹ということで、奈々ちゃんを皆可愛がってて。

だからこそ、この件についてチームの奴らはいきり立っている。

俺自身、それとは別に違う感情を抱いてたとしても、だ。

奴らを許す気などは毛頭ない。


「まぁ…奴らの上の奴を引っ張りだしたら、一応は顔見知りでな。次はないとは釘刺しといた」


"やられた後だったしな"と付け加えて。


(そんなんじゃ甘いっすよ!!)


ってあの時は思ったが、すぐにその思いは消えた。


…奴らにそう言い放った大和さんの顔付きはそれはもう、恐ろしかったからだ。


ガタガタと今に音が聞こえそうなぐらい震えてる奴や、あまりに恐ろしくて失禁してしまった奴もいた。


「異論のあるやつは?」


皆、大和さんを見る。


「ないな。今日の集会はここまで」


「うす!!」と一斉に響き渡る男達の声で締められた。