「欐汰さん笑わないでくださいょ…」
『来夢しつこい』
「てっめぇ…」
『欐汰さん♪失礼します!』
私はまた走って逃げた
欐汰さんは
大人の色気を感じさせるから
ドキドキしちゃう…
それに比べて来夢は…笑
ガキはどっちだっつーの笑
私がテクテクと歩いていると
前から、
「あっ…美少年発見!」
はぃ⁇
『うわっ‼』
いきなり抱きつかれた。
「君、新入りでしょ? 俺は槙野 想也(まきの そうや)19歳!」
目の前には
金髪の髪が異常に似合っている
美男子がいた。
『暁月 綺羅っす…19です』
「同じじゃん♪みんな、想也って呼んでるから想也でいいょ‼俺も綺羅って呼ぶしっ」
『わかった‼』
「相部屋は来夢⁇」
『うんっ』
「俺の部屋は斜め前だからっいつでも来いよ!」
『おぅ!サンキュー♪』
想也は笑顔で去っていった
嵐のような人だな…
私は暇になったので
部屋に戻った。
薆先輩は
今から仕事って言ってたけど
もぅ夕方になっていた。
どんな仕事してるんだろぅ⁇
楷さんと濰も
仕事って言ってたし…
来夢帰ってこないなぁ笑
まだ探してんのかな…?笑
バンッ
『うわっ』
ドアが勢いよく開いた。
来夢がズカズカと
私に近づいてくる。
私はベットに座っていた
ドンッ
『わっ!』
今の状況を説明すると
私は今、来夢に押し倒されているのだ。
絶体絶命‼
『ちょ!どけよ‼』
「貴様…さんざん人をバカにしやがって…!」
『ごめんって!』
やっぱり…
顔を見た時から
似てると思ったんだ…
来夢は廉兎に似てる。(れんと)
忘れたと思っていたのに…
やっぱり、私は廉兎を
忘れられない…
今は笑って過ごせるようになったけど
3年前は…
「いきなり黙り込んでどーしたんだよ?」
来夢が心配そうに
見てきた。
やめて…
思い出しちゃうから…
ー紅羅ー
廉兎が呼ぶ声
ー離さねぇからー
嘘つき…
ー好きだかんな?ー
私もだょ…
ー泣くなよ?ー
無理だよ…
ー俺の事は忘れろよー
バカ…忘れられないょ
全ての思い出が
フラッシュバックしてきた