「ははっ…紅羅が思っているような優しい男じゃないょ?…まぁ、今は黙って泣いとけ」
そういい、アキラは
優しく私を抱き締めてくれた
ごめんね…?
私がアキラを苦しめてるんだよね…?
そんなに…
そんなに悲しい顔しないでょ…
その分私は泣いてしまう…
30分ぐらい経ったかな?
あたりは夕焼け空で包まれていた
「そろそろ帰るか?」
『うんっ』
「てか、髪切ってるから綺羅そっくりだな!」
『あははっ』
私とアキラは
バイクにまたがり
寮に帰った。
「なんかあったらいつでも連絡してこいよ?俺はいつまでも紅羅の味方だからな?」
『うんっ…ありがと!』
「じゃ、また明後日な!」
そう言ってアキラは
帰っていった
アキラ…
ありがとね…?
部屋に戻ろうとすると
前から欐汰さんが歩いてきていた
言い逃げみたいな感じだったし
謝った方がいいよね…
『…あの!欐汰さん!』
欐汰さんは無言だ…
怒ってるょね…
『今日は本当にすいませんでした!…今度絶対埋め合わせします!』
「…別にいいよ……綺羅に悲しい顔させたくないしなっ…」
『えっ…?』
「今から食堂に夕飯食べに行くんだけどお前も来いよ」
『はぃ!是非お供させていただきます!』
「ははっ…んじゃ、行くかっ」
私は欐汰さんの隣を歩きながら
食堂に向かった