ブーッブーッ
え？
また電話だ
………！
ディスプレイを見た瞬間
固まってしまった
着信 アキラ
アキラは廉兎が亡くなってから
私に告ってきた男友達だ
廉兎の親友でもある
私は少し戸惑ったけど
出る事にした
〔…もしもし？〕
〔紅羅…？久しぶりだなっ…綺羅からいろいろ聞いてるよ…男に囲まれて大丈夫か…？〕
そうだ…
アキラはいつも優しかった
廉兎が亡くなって
絶望していた私に
もう一度笑う事が出来たのは
実際言うとアキラのお陰だったりする
でも、アキラは
大事な大事な友達
それ以上でもそれ以下でもない
大好きな友達だ…
〔大丈夫だょ…〕
〔泣いてないか…?〕
アキラ…
涙が止まらないょ…
〔泣いて…なんかなぃょ…〕
〔今どこ？〕
〔え…？〕
アキラ…？
〔今どこにいんの⁉〕
〔○○○のカフェ〕
〔わかった！今から行くから一歩も動くんじゃねぇぞ！〕
〔えっ⁉ちょっ！アキラ⁉〕
ブチッ
え…
