「ありがと‼協力者は寮長だっ明日からだから頑張れ!」

『わかった』

私は近くの美容室で
綺羅と全く同じ髪に切ってもらった。

親は10年前に
事故で二人とも亡くなった。

だから、家族は
綺羅 ただ一人なんだ…

家に帰り、綺羅のまとめてあった
荷物の中から、一着出して着てみた。


鏡で見ると…

あらぁ…
目の前の私は綺羅だ…

似すぎて逆に怖い…笑

まぁ、バレないょねっ…?

私は不安と戦いながら
眠りについたのだった。

次の日…
私は髪を綺羅と同じように
セットし、服に着替えて
単車にまたがった。

寮の場所は綺羅に
教えてもらったから大体は分かる。

数分走っていると
寮らしき建物が見えた。

外には一人の男の人が立っていた。

私は単車を止めた。

「紅羅ちゃんだよね…?」

この人が寮長かな?

『はいっ』

「驚いたな…まじで綺羅と似てるな!俺は寮長の岸谷 薆(きしたに かおる)だ綺羅は俺の事を薆先輩って呼んでるからっ」

薆先輩は
黒髪にゆるくパーマがかかっていて
爽やか系のイケメンだ…

「綺羅が一緒に相部屋するのは月野来夢(つきの らいむ)だ。風呂とかは俺の部屋を使え 困った事があったらなんでも言えよ」

『りょうかいでーすっ』

部屋に行く途中
薆先輩から軽く寮の
説明をしてもらった。