俺は萩野 欐汰
中学、高校の時は
族を束ねる総長だった
その証に俺の左腕には
白虎の刺青が入れてある
そのせいか
ろくに就職も出来ていなかった
だけど、つい最近
知り合いが営む
カフェで雇ってもらえるようになった
そのカフェは寮からも
近いし、店長もいい人だから
よかった
そんなある日
寮に新入りがきた
俺はいつも通り
仕事に行くまで
コテージのベンチに座って
空を見上げていた。
すると、ドアが開き
猛スピードで誰かがやってきた
そいつは独り言を言って
両手を上にあげていた
俺は我慢出来なくて
吹き出してしまった