玲ちゃんは笑顔で
戻っていった

女友達出来ちゃった!

私はルンルン気分で
寮に戻った

廊下を歩いていると
前から、欐汰さんが
歩いてくるのを見つけた

『欐汰さん!』

「おっ、綺羅。昨日はよく眠れたか?」

『……はぃ!ぐっすり眠れましたょ』

本当は廉兎を思い出して
寝苦しかった…

「綺羅…」

グイッ

『うわっ…!』

いきなり
手首を掴まれ、欐汰さんに
引き寄せられた。

えっ…?

「そんな顔すんなっ」

小さい私の体は
欐汰さんの腕の中に
すっぽりと収まっていた。