『綺羅ーお見舞い来たょ♪大丈夫?』
私は、暁月紅羅。(あかつき くら)
「いてぇ…」
目の前にいる
骨を数カ所折っていて
しばらく入院生活を
する事になっているのが
暁月 綺羅。 (あかつき きら)
ちなみに、私達は一卵性の双子だ。
見た目は驚く程そっくりだ。
唯一見分けがつくといえば
髪型くらいかなっ
身長も対して変わらない。
『何で怪我したの?』
「単車…」
あぁ、単車なら納得…
私も単車は乗れる。
どんな転け方をしたら
そんなに怪我をするのだろぅか?
「紅羅…お願いがある!」
『なぁに?』
「俺になりすまして俺が入る予定だった寮に行ってくれ!入院は3ヶ月間だから退院したら入れ替わる…」
『…無理。』
何を言っているんだ?笑
冗談には限度ってもんがあるでしょ!
だか…
私は一つ忘れていた。
「紅羅…」
私の片割れ…綺羅は…
「一生のお願いだ‼やっと部屋が空いたんだょ‼」
とんでもない程
馬鹿と言う事に…
『無理だよ‼バレてすぐ追い出されちゃうよ‼』
「大丈夫だって‼お前胸小さいしっ」
ドスッ‼
「いってぇ‼」
折れている足に
思いっきりかかと落としを
してやった。
「お前どうせ暇だろ?遊び半分でいいからょ‼協力者もちゃんといるしっ」
そぅだけども‼
高校卒業してから
大学に進学する気もなく
就職先も決めていない。
いわゆるニートだ。
はぁ…
まぁ、綺羅には
19年間たくさん
助けてもらったし…
恩返しとして
お願いを聞こうかな…
『わかった…いいょ‼』