キュッキュッ、
ダンッ、ダンダン。


目を閉じると
シューズの音とボールの音がする。


なんでだろう、
すごく安心できるんだ。

「市川!シュートだ!」

その声であたしは目を開いた。

パサっ。

ゆきちゃんがゴールを決めた。

「すごい、ゆきちゃん。、、、」

あたしはものすごい運動音痴だ。

運動会などの学年対抗リレーでは
必ず他の子にこされてしまう。

それに対してゆきちゃんは
運動神経が抜群だった。

だからいつも憧れていた。