先生は字を書く手の動きを止め、
あたしの方を見た。

びっくりしたような顔をしていた。

「なによ、」

「いや、お前が人を褒めるなんてな。
つか、別にこういう質問に
真面目に答えねーでもいいのに。」

と言ってまた何か書き始めた。