それに気づいた私は
思わず木村君から腕を離してしまい
体が少しグラついた


「あー…別にくっついてていいから腕 離すな」


少し驚いた感じの木村くんにそう言われ
少し抵抗しながらもまた腰に腕を巻く。



「ごめんなさい…」



木村くんの機嫌を悪くさせたかも…



なんて思ってると動きが止まった。

「ほら、着いた」

顔を上げるとそこにはすごく
綺麗でオシャレな雰囲気のお店があった

自転車を駐輪所に止めた
木村くんは私の手をとって

「皆 中にいる、いこうぜ!」

と無邪気な笑顔を私に向ける



好奇心と共にまた違うなにかを
感じながら皆の居る席へと向かう