「いつか、好きになれるって思ったんだ。

でも……2年近く経った今も、俺の気持ちは動かない……。」


「じゃ、じゃあ!どうして2年もッッ……。」


「途中、別れようって伝えた事もあったよ。

でも、それでもいいからって……、今はまだ気持ち無くてもいいからって。

そのくせ、会えないとか言うと怒るんだぜ?

やっぱ、気持ち無いと、彼女と会う事よりも、優先させたい事がたくさんあるんだよね……。」







沈黙になってしまった…。


「さ、まぁそーゆー事なワケよ!」


「でも……、どうしてあたしに………。」


正直、前の彼女サンの話しまでするなんて……って思った。


「ん〜。なんでだろ。
俺、今までは誰にも話さなかったのになぁ。
なんか……話したくなっちゃった。」


過去の事思い出して、辛いはずなのに……。

それでも笑って言う木下サンを見てて……

辛かった。

切なかった。