「……出ようか。」
突然の木下サンの言葉。
やっぱり、何も話ししてくれないの?
木下サンの口から真実を聞きたいのに…。
「…そうですね。」
そう答えて2人で立ち上がった。
その時、木下サンが伝票を手に取る。
「あ!あたし、半分払います!幾らですか!?」
慌てて財布を取り出した。
「あー、いいよ!おごっちゃる!俺が誘ったんだし。」
「う……、でも……。」
「そーゆー時は、“ごちそうさま”だろ?おとなしく奢られなさい♪」
う…。
「ご、ごちそうさまデス。」
「よろしい。」
また頭をポンッてされた。
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「さ、行こうぜ。」
あたし達は、会計を済ませ車に乗り込んだ。