「リィチィ、ほら買出し行くよ」
「えっ、え?」
今の状況が理解出来ていないあたしは萌にずるずると引きずられていく。
あたしが混乱している間にあたしの役割は萌に勝手に決められてて、あたしが一番やりたくなかった買出しになってた。
―…
「リィチィ、早くぅ!!外は散歩日和だよぉ」
…萌、これのどこが散歩日和?
かなりの暑さに少し長く歩くだけでも汗出るような天気だけど、それでも散歩日和?
まだ、校舎から出てすらいないのにすでにばてそう。
「ほらぁ、リィチィ!若いんだから暑さ如きにだれてないのぉ!!早く靴履いて、いくよぉ」
「じゃあ、あたし年寄りでいい。暑くて外出たくない」