「せ…んぱい??」


きつく抱き締められる


「あっはあ…苦し…」


めまいしそうになった

先輩はあたしをはなすと


あたしを見た



あたしだけを見た




そして一言












「加奈子が好きだ」













涙が溢れた





「先輩…あたしもです」





先輩はあたしの腕を掴んで引き寄せた
さっきよりもきつく優しくあたしを抱き締めた






人に見られないように木の影であたしたちは




キスをした