島には学園の他に 商店街や小さな電車 他にも普通の町と変わらない物もたくさんあり 生活には困らないようになっている。
なので学園の生徒は 特定の日と条件で意外は島からでることはほとんどできないのだ。

「鞠香!」

見渡してるわたしに 2人の男女が駆け寄ってくる。
駆け寄って来たかと思ったら 男の方は鞠香に抱きついた。

「うおおお鞠香ああああ!逢いたかったよ鞠香鞠香ああああ!」

「に 兄さん離れてください」

それは 鞠香の兄である海架(カイカ)。誰が見ても引くレベルのシスコンである。
そして……

「こら離れろ海架!キモイ」

突き放したのはわたしの姉である舞夢(マイム)。
海架と舞夢は双子である。

「春休みに帰れた時に逢ったでしょ」

「だって一週間ぶりなんだぞ!」

「たった一週間でしょ!」

とまあ対照的な2人というか……。

「それに 明日から鞠香も通うんだから……」

そうだ。明日が入学式で これからは毎日一緒なのだ。2人がこの学園に入ったのは2年前で それからは長期休暇でしか逢えなかった。だから なんだか久しぶりって気分である。

「じゃあ鞠香。鞠香の部屋に案内するわ」

「うん」

「海架はもう帰って良いわよ」

しれっと言う舞夢。

「な!?なんで!」

「あんたは女子寮には来れないでしょ!」

と言って舞夢は悪気も無さそうに殴った。