「ここが俺の家兼たこやん堂やで!!」

「…………。マジで?」

なんとそこは、

「あたしの家そこなの………。」

「ええっ!!うっそーん!!隣やん!!」

そう。あたしの家の隣だった。

「いやぁ、これはあれですね。運命ですね!」

光一君は手をパチンと鳴らした。

「運命なんかじゃない!たまたま!偶然!」

「へいへい。」

はぁっ……最悪。

「中村さん!ただいま!儲かりまっか?」

光一はたこやん堂の店員に話しかけた。

「光一さん!おかえり!ぼちぼちでんなー!」

「いやぁなかなかノリがいいねぇー!」

「いえいえ、あれっ?彼女ですか?」

あたしはたこやん堂の店員と目が合った。

「彼女っつーか。彼女になる予定っつーか。」

「いえ、友達です!」

あたしはキッパリと答えた。

「光一さん転校初日でもう友達ができたんすね!!すごいっす!!」

「いや、友達じゃなくて彼女になる予定。」

「友達です!!」