「ねえねえ、明菜ちゃん!家どこ?」

さっきからどーでもいい質問ばっかしてくる!

「言わない!」

「ねえねえ、明菜ちゃん!好きな食べ物は?」

「………たこ焼き。」

すると、光一君はキラリと目を光らせて、

「よなぁー!!たこ焼きだよなぁ!?」

と叫んだ。


「ちょっと声大きい!!」

「スマンスマン。いやぁうれしいなぁ。明菜ちゃんたこ焼き好きやなんて。」

「なんで光一君が喜んでんの?喜んでんのはたこ焼きのほうでしょ。」

「いや、俺ん家実はたこ焼き屋なんや。」

えっうそ!!

「マジで!!?」

「ホンマや。俺大阪から来たんやけど、大阪に本店があってな、そこに住んでたんや。」

「へぇー。お店の名前は?」

「たこやん堂。今日オープンやで!!」

「へえ、行ってもいい?」

「ええよ!大歓迎や!!」

「やったあ!!楽しみ!!」

「もうすぐで着くで。」