お母さん。

『死にたくない!明菜ちゃんの成長見たい!』

お母さん泣かないでよ。


テレビの画面には、泣き崩れている、お母さんの姿が。


『ごめんね?思い出作れなくて……。

お母さん天国から見てるからね?

頑張って生きるのよ?

この世界に押しつぶされちゃダメよ?

じゃあね。さよなら。明菜ちゃん。』





あたしはカバンを手にとり急いで家を出た。