ガラッ

茶髪。きりっとした目。シュッとした鼻。

つやつやの唇。高めの身長。モデル体型。

「どうも。三上光一です!よろしくな!」

少しハスキーな声。キラースマイル。

『キャーーー!!』

クラスの女子が悲鳴を上げる。あたしを除いて。

「もう、先生!俺が出てくる前にそんな期待させないでくださいよぉ!」

「いや、期待以上だと思う……。」

「ちょっと!やばくない!?明菜っ!」

「なっなにが?」

「光一君だよ!かっこよすぎだよ!!」

陽菜乃も、もう手遅れか。

「じゃあ、空いてる席は……星野の隣だな。」

ゲッ!隣空いてたんだ!!

「いいなぁ!!明菜っ!隣だってよ!!」

そして、三上光一はあたしの隣にやってきた。

すると……

「えええ!!」

三上光一はあたしの顔を見るなり叫んだ。

まったく失礼な奴だ!!

「なっ何か?」

あたしは恐る恐る聞いた。

「きっ君!俺好みの顔やわ!!」

…………はあっ!?

「アカン!俺、一目惚れしてもーたー!!」



「はぁぁぁ!!!?」