「こっ光一君!!」


光一君ってこんなに強かったんだ……!


両サイドの二人は鼻血を吹きながら倒れた。

「ちょっ!三上君!あなたただじゃ済まないわよ!!」

「済ませてたまるかよ!!」


光一君は胸ぐらを掴んだ手を徐々に上げていった。

「うっ!くぐっ!!くるしっ」

「明菜ちゃんはもっと苦しい思いをしたんやで!」

すると、光一君は掴んでいた手を離した。

「キャッ!」

徳本さんはいきなり手を離されて、倒れこんだ。

「あなたっ今、なにをしてるのかわかってるの!?ヤクザにケンカ売ってんのよ!!?」


光一君は大きく息を吸い込み……

「ケンカ売りに来たんじゃあぁぁぁぁ!!!」


光一君……!!

あたしのためにここまで………。


「光一君………。」


すると、門から、

「なんだか外が騒がしいのう。どうした?」

ごっついおっさんが、

「パパっ!!」

パパっ!!?

ってことは、

徳本組の組長!!!?