「あら、三上君に、星野さん。どうしたの?」

「徳本さん。あなたあたしと遊ぶ約束してたよね?すっぽかしたでしょ。」

あたしは勇気を振り絞って言った。

背中から汗が沸いてくる。

「はあ?遊ぶ約束?そんなのしてないわよ。」

「嘘つき!!言ったじゃない!」

あたしは怒鳴った。

「もぉー。どうしたの?頭大丈夫?」

徳本さんは黒い笑みを浮かべた。

怖いっ。

この人の目には表情がこもってない。

何を考えてるかまるで分からない。

どうしよう。言い返さなきゃ。

ここで止めたらあたしの負けだ。

あたしはなかなか開かない口と葛藤していると
、光一君の口が開いた。


「徳本……。」

光一君は徳本さんに歩み寄り、

胸ぐらを掴んだ。

「うう……っぐ!」

「おい!ガキ!お嬢になんてこと……。」

両サイドの二人が止めに入ったが、

光一君は二人をキッと睨みつけた。


「ガキ呼ばわりすんじゃねー!かす共が!!」

光一君はそう怒鳴ると、

二人とも一緒に回し蹴りを食らわせた。