「てかここ本当に徳本さん家だったんだね!」

「いや、そんなことより、俺超怖かったんやけど!!まだ膝震えてるし。」

「光一さんお疲れっす!じゃ、僕帰りますね!」

「はあっ!何言ってんの?ここまで着いてきといて!」

「いや、だって!明日の仕込みとかあるんすよ!」

「たこ焼きに仕込みなんてないやろ!」

「ま、とりあえず店の方戻るんであとは頑張って下さい!」

「あっ!おい!!ちょっ!待てよ!」

結局そのまま、中村さんは夕日に消えていってしもた。

「なんやあいつ。ふざけちょる。な?」

と、俺は明菜ちゃんに問いかけた。

でも、明菜ちゃんは下を向いていた。

「明菜ちゃん?どした?」

「いや、なんか怖いなって思って。」

明菜ちゃんは不安そうな瞳を浮かべた。

「明菜ちゃん。大丈夫や。俺がついてる。」

「光一君……。ありがとう。なにからなにまで。」

すると、

ガラララ(ドアの音)

「おい、ガキ共、お嬢つれてきたぞ。」

そこには、

黒い笑みを浮かべた徳本の姿があった。

そして、両サイドには明菜ちゃんを襲った二人もついていた。

明菜ちゃんは、俺が守る。