「えっ!?あっ!あの、ここは、徳本さんのお宅でしょうか?」

と、光一君は恐る恐る聞いた。

「ああ?んだてめー。どこのどいつじゃぁ!」

「ひいっ!!えっえっと三上光一と申します!!高校2年です!」

「ほう。で、何の用だ。ここはガキのくるとこじゃねーんだよ!」

すると、光一君は小声で、あたしに、

「(徳本の下の名前ってなん?)」

と、言ってきた。

「(はるか!)」

「あ、ええっと、徳本さ・や・かさんに用があって……。」

「違う!!はるかだって!!」

「はるか……?お嬢のことか?」

「はっはい!多分……。」

「ふーん。分かった。お嬢を呼んでくる。
てめーら静かに待ってろよ?」