「ねえ、ホントに徳本さん家は徳本組なの?」

「そーですよ!徳本なんて名字ありふれてますし、たまたま一緒って場合も!」

「まあええやないか。確かめておきたいし。」

「それなら学校に行って確かめればいいじゃん!」

「そーですよ!わざわざ徳本組に乗り込まなくても……。」

そう。なんと、今あたし達は、

徳本組の門の前に来てしまっている。

「やから、明菜ちゃんと、中村さんこんでいいっちゅーたやないか!」

「いや!それはダメ!!」

「なんで?」

「一人で行ってボコボコにされて帰ってきたら罪悪感ハンパないし……。」

「僕も心配だったからっす!」

「ふっ二人とも優しいなぁ。」

「でも、今は帰りたい気持ちでいっぱい。」

「ええー!ここまでついてきたのに!?」

「だって、徳本組の敷地、デカすぎじゃない!?」

なんと、徳本組は東京ドームの3分の1くらいのデカさを誇っている。

「まあ、デカさは関係ない。とりあえず今はインターホンを探せ。」