俺は今明菜ちゃんを、ストーキングしている。

だって、このバス、俺らん家と全くの反対方向やし、用事があるって言ってたけど怪しい。

なんか、徳本が絡んでる気がする。

だって、徳本遠足で明菜ちゃんに会うたびに、「また後でね。」っつってたもん。

徳本と会うんやろうか。

俺は一番後ろの席から、バレんように明菜ちゃんを見つめている。

『次は~紫駅前~紫駅前~。』

ピンポーン。

おっ!?明菜ちゃんボタン押した!

ってことは紫駅前らへんで徳本と待ち合わせか?

でも、徳本このバスに乗ってない……。

ちゃうんかな?

そして、紫駅前に着き、明菜ちゃんは降りた。

そして、俺もバレんように降りた。

そいで、俺は電柱の後ろに隠れた。


うーん。徳本おらんみたいやな。

明菜ちゃんは周りをキョロキョロしている。

今、駅の周りにはほとんど人がいない。

どうゆうこっちゃ?


んっ!?なんか、男が2人明菜ちゃんに近づいてってる。

んんっ!?

なんか白い布のようなもので明菜ちゃんの口を押さえ込んだ!!

俺は明菜ちゃんの所へ全速力で走り、

「てめーら!!なにやっとんじゃ!!」

男2人に飛び蹴りを食らわせた。