「あっ明菜!待ってたんだよ?」

「ごめんごめん。」

「明菜ちゃん大丈夫?何もされてない?」

「もー。光一君ったら。大丈夫、何もされてないよ。ただ、さっきはごめんだってさ。」

「なんや、アイツ。謝ってきたんかい。」

「おいおい。さっきはごめんってなんのことだよ。星野、何かあったのか?」

「ま、まあね。」

「えっ!なになに?気になる!!」

陽菜乃は気になることがあると絶対に聞き出す性格なんだよねえ。まったく……。

「あー、えっと、言っていい?明菜ちゃん。」

光一君の問いにあたしは、頷いた。





「ええっ!バスん中でそんなことがあったの!」

「徳本、アイツ意外と性格悪いな!」

陽菜乃と葵君は口々に言った。

「てか、気づかなかったの?」

「「うん。」」

ま、あんたらはラブラブしてたからね……。

すると陽菜乃は立ち止まって、あたしの手を取り、

「明菜!!」

「えっ?」

「次何かされたら相談してよ!!」

「陽菜乃……。」

「俺も、星野に、何かあったら飛んでいくから!」

「葵君……!2人ともありがとう!!」





「おーい。中間地点見えてきたよ!」