たったの20%だってのに……

こんなに喜んじゃって……。

あたしが100%になったらどうなるんだろ。

光一君、気絶しちゃうかな?

ふふっ。それはそれで面白いかも。


「明菜ちゃん!!着いたよ!」

「へっ?」

あたしは光一君に呼ばれて我に帰った。

「へえ、もう着いたんだ。」

「あーきな!!」

あたしを呼んだのは陽菜乃。
座席と座席の間から顔を覗かせている。

陽菜乃怖いよ……。

「一緒に歩こうね!!あと、一緒に弁当食べようね!!」

陽菜乃……。

葵君とつき合いだしてから、一段ときれいになった気がする。

やっぱ恋するときれいになるのかな?

「明菜?」

「あっ!ごめんごめん!!」

少し、陽菜乃がうらやましい。