「はぁっ、はあっ、探したよ。」
と、星野は息を切らしながら言う。

「どうした?俺に何の用?」

「あのね。いや、まず質問していい?」

はい?質問?

「えっ?なになに!!質問ってなんなん?」
と、光一はワクワクした顔で明菜に問いかける。

「………葵君って陽菜乃の事好き?」

………っはあ!?

「まっまさかそんなことをわざわざ聞きに来たのか!?」

「いいから答えて!続きがあるの!」

「総ちゃん望月の事、好きやで。」

「おいっ!!何言ってんだよ!!」

「えっ?言っちゃダメなヤツやったん?」

そうだよ!言っちゃダメなヤツだよ!!

「やっぱりね。でも本当の目的はこれを聞きに来たわけじゃないの。」

「え?じゃあ本当の目的ってなんだよ。」









「は?」

「だから………。」

川本君が陽菜乃に告ってんの。


川本が?望月に?告ってる?


「あっ!!おい!総ちゃん!!」

この、学校の告白の名所は体育館の裏だっけ?

俺は体育館の裏へ走った。

「川本にとられる訳にはいかねーんだ!!」