『沙羅〜今日も荒れてんね(笑。』


この子は親友の菜々。

唯一、私の好きな人を知ってる子。


『だって…今日も女の子といちゃついてるし!!』


本当むかつく。


『あんっの女好き男――!!』



そういって叫んだ途端


「誰が女好きだって?」

いきなり私の後ろにひょこっと現れたのは


なんと本人。


『うげぇ―っ、翔!!』


「うげぇ―って
どんな反応だよ(笑。

そんなんだから彼氏できないんだって」

『うっ、うるさいなぁ―!!翔だって彼女いないじゃん!!』

突然の翔の登場に頭がパニック。


「不特定多数ならいるもんねー。
まぁ沙羅はまず女の子らしくなんないとねー。」

『うるさいっバカ!!』


―いつもこんなやりとり。


確かにこれじゃあ私の気持ちに気づけって方が難しいかもしれない。