『はぁ…』

学校の昼休み。

賑やかな教室には似合わない、静かなため息が落ちる。

そのため息の主、私
米山沙羅。


さっきから教室から外を眺めてはため息が出る。
その視線の先にいるのは

高野翔。

―私の好きな人