「ごめんね。」



情けない



消えてしまいたい



彼にこんな姿を見せるだなんて



絵の具のように水に溶けてしまいたい。




なのに私が飛び込むはずのその水は、私の身体からどんどん流れ落ちていく。


拭っても拭っても拭いきれない塩辛い水。



これは何色?


きっと透明じゃない汚い色。

私の中に溜まった汚い感情が溶けて、ついに溢れ出した色だから。