「で、竹刀がどうしたの?」



部屋に入って、入れ立てのお茶を飲んで訪ねる。


ブハッとお茶を吹き出すマーライオンは慌ててクッキーを5、6枚口に入れた。



「しゃべり倒したいって竹刀のことでしょ?」



「な、なんで竹刀のことって決めつけてんだよ!」



「明後日竹刀の誕生日だから。」



「…うん。」



「図星ですか」



「図星です」



「それで何を買ったらいいか分からないと?」



「その通りです」



「可愛いやつめ」



「うるせ」



「頑張れよ」



「…どうせプレゼントしたとこで何も変わんないんだけどさ」



「なんで?」



「俺、竹刀に一回告白されてんだ。」



「マジでか」



「そこで断って今はこんな関係。遠慮も何もない兄妹みたいなさ。」



「切ないなマジメくん」



「そりゃ切ねぇよ!もはや好きなのにあんな関係なんだから!」



「やっと認めた」



「…あ。」