マジメくんは竹刀の話をするのがとても楽しいらしい。可愛いやつめ。
「マジメくんは竹刀が大好きなんだね!」
一旦停止。
さっきまでの余裕はどこに行ったのやら、真っ赤になって反論してくる。
「はあ!?何言ってんだおま、お前!」
「なんだかそんな気がしまして。」
黙って悶えるマジメくん
しばらく手足をジタバタ
赤くなったり冷静になったり
やがて小さくため息をつくと、諦めたように呟いた。
「…まぁ、あいつに彼氏できたら寂しいよ。」
「見た目は狼なのに中身は子ウサギなのね、マジメくん!」
「うるせ。ほれもう寝ろ。片割れが心配すんぞ。」
「はいはーい!応援するよ、マジメくん!」