「うわっ、暗っ!」



夜の廊下はそれぞれの部屋のあかりがポツポツとついているだけで、あとは何も見えないくらい暗かった。



「この学園ってここまで節電の努力してるのぉ?」



壁を頼りに探検するのはそれなりに楽しいけど、ほとんど何も見えないのは少々きつい。





「…まだ残ってる人いるのかな?」




結構歩いたとき、教室にぼんやりあかりがついているのが見えた。



"課題"なら部屋でやればいいのに、どうしてまだ残っているのだろうか。




「隙アリっ!」


ドンッ


「うぇっ!?」