なんて言ってる間に不良くんがこっちへ来る



物凄いオーラだ!
勝てる気がしない!



「何か用?」


「…あの、"課題"で使う消しゴムがなくなってしまったので、貸していただけませんか…」



だんだん語尾が小さくなる



「あ~ごめん。俺も"課題"で使うんだわ。」


「不良くんも"書く課題"なんだ!」


「こんなナリだけど、一応文学科だしな」



ニカッと笑う不良くん
犬みたいだ。



「絵描きさんは"描く課題"?」


名前知ってくれてる!嬉しい!



「うん、おかげで毎日絵の具まみれ。」


「いっつもどっかに絵の具くっつけてるもんな。」


「なんて恥ずかしい…うぉっ、ごめん私時間だから行くね!」



「もう行くの?んじゃちょっと待って」