2学期が始まった。
教室に入り、席につく。
提出物を机の上でトントンと整えていたら、
「琴ちゃん!」
鞄を持ったままの白雪が駆け寄ってきた。
「身体は大丈夫なの?!」
「ええ」
「孝市郎さまの所に行く準備があるからって、ちっとも遊んでくれなかったと思ったら、入院してたって聞いて、心配してたんだよ!
メールしたって、大丈夫としか返してくれないし!
こっちも気つかって、それ以上聞けないしさ!」
白雪は、まくし立てるように、でも周囲を気にして小声で詰め寄ってくる。
「ごめんなさいね。
余計な心配かけたくなかったのよ。
でももう本当に大丈夫よ」
謝る私の顔を白雪は何かを疑うような視線でジロジロと見回してきた。
「琴ちゃん、何かあった?」
「…何かって、何?」
小首を傾げる。
すると白雪は、思いもよらない一言を口にした。
「琴ちゃん、恋でもしてるんじゃないの?」
「―は?!何言ってるの」
あまりにも意外な言葉過ぎて、あんぐりとする。
「表情がすごく明るいし、何か、可愛くなってるし!
それって、恋以外にあり得ない!
一体、いつの間に!?」
白雪は、疑う視線から一転、好奇心旺盛な瞳に変貌した。
教室に入り、席につく。
提出物を机の上でトントンと整えていたら、
「琴ちゃん!」
鞄を持ったままの白雪が駆け寄ってきた。
「身体は大丈夫なの?!」
「ええ」
「孝市郎さまの所に行く準備があるからって、ちっとも遊んでくれなかったと思ったら、入院してたって聞いて、心配してたんだよ!
メールしたって、大丈夫としか返してくれないし!
こっちも気つかって、それ以上聞けないしさ!」
白雪は、まくし立てるように、でも周囲を気にして小声で詰め寄ってくる。
「ごめんなさいね。
余計な心配かけたくなかったのよ。
でももう本当に大丈夫よ」
謝る私の顔を白雪は何かを疑うような視線でジロジロと見回してきた。
「琴ちゃん、何かあった?」
「…何かって、何?」
小首を傾げる。
すると白雪は、思いもよらない一言を口にした。
「琴ちゃん、恋でもしてるんじゃないの?」
「―は?!何言ってるの」
あまりにも意外な言葉過ぎて、あんぐりとする。
「表情がすごく明るいし、何か、可愛くなってるし!
それって、恋以外にあり得ない!
一体、いつの間に!?」
白雪は、疑う視線から一転、好奇心旺盛な瞳に変貌した。