「…星羅の通ってた高校の友達から聞いてたの。

…星羅、苦しんでるって。

倒れた事もあったって。

…ずっと、ずっと謝りたかった…!」

「…」

「ごめん、なさいっ!本当にごめんなさいっ…!」

…星羅、この状況見たらなんていうかな。

困るかな。
謝らないでって言うかもな。


でも俺は、まずそんなことは言えない。

「事情は星羅から聞いたことがある。泣きながらな。

『幸せにはなるな』ってやつだろ?

えーと…唯さん?だっけ。
まずおかしいのは、なんであんたが謝んだ?

謝る必要、あんたにはないと俺は思うんだけど。」

「………へ…?」

俺は横にいる男に顔を向けた。

「あんたじゃねえの?」
「ーーーっ!」