「あの、どういうことですか?先輩は先輩じゃないですか」


「だーかーらー、涼晴って呼べってこと」

「はい。

ってぇぇ!?」


思わず声を上げる。


「嬉しくないの?」


ニヤニヤしながら聞くりょ、涼晴・・・。


「・・・・嬉しい、です。」


「あとその敬語!!タメでいいから」


「はい、分かりまし・・・じゃなくて、うん、分かった。」


「よしよし。じゃぁ試しに涼晴って呼んでよ?」


えぇ?そんなの、恥ずかしすぎる。


「え”ちょっとそれは・・・。」


「いいから。ね?呼んで」


もー分かった、分かったから。


「りょ、りょう、せい・・・

ん・・・。」


呼んだ瞬間、口を塞がれた。


そして花火はフィナーレに。


「ファーストキス、ごちそうさん」


涼晴は意地悪な笑みを浮かべて言った。


かぁぁぁっと赤くなる私の顔。


「も、意地悪!!」

ムカつくー!!

でもそんな涼晴のことが好き、だけどね。


こうして花火大会は幕を閉じた。