・・・・。


沈黙。


涼晴先輩は花火を見ている。


もうすぐフィナーレを迎える花火。



「あのさ。

まだ俺のこと好き?」


涼晴先輩は私の方をみている。


「好きです。

でも、先輩が迷惑っていうなら私・・・」


目が潤んできて、私は下を向く。


「なに言ってんだよ。


俺もありさのこと好きだから

俺と付き合ってくれるよね?」



え・・・?


俺もありさのこと好きだからって今言った?


てゆーかありさって呼んだぁ!?


「え、あ、あの。は、はい喜んで。」



驚いて思わず涼晴先輩の顔を見る。


先輩の顔はほんの少し赤くなっていた。


「なんでそんな驚いた顔してんの?」


「面と向かって涼晴先輩が、友達にしか見えないって言うのかと思いました。」


「せっかく付き合うんだしルール決めよっか」


ニヤッと笑みを浮かべる涼晴先輩。


「え、涼晴先輩?」


「あーその先輩っていうのいらないから。」


はい!?先輩いらないってどゆこと?