俺の部屋に二人っきりになる。


白を基調としてるから、意外と落ち着いて見えると思う。


「琥珀くんの匂いがします……安心です」

「もっと近く来る?」


手を広げれば少し恥ずかしそうに笑って俺の胸の中に来る。


そのままベッドを背もたれにして床に座った。


「なんだかドキドキしますね」

「俺もしてるよ」

「琥珀くんがしてるはずありませんよ…。慣れてますもん」

「慣れてねーから。桜音には敵わない」

「ち、近い…ですっ」


堪らなくなって膝の上に桜音を乗せると目を合わせてくれない。


頬はリンゴみたいに真っ赤。


食べちゃいたくなるくらいにかわいい。