校門辺りまで来ると入学式かつ新学期で高校はかなり賑わっていた。
うわぁ~いつもと違う!
玄関前にあるクラス表を見て、二人のクラスを確認してあげる。
「いい?このクラス重要だからね。うちの学校って3年間クラス替えないから」
「俺はかわいい子いれば十分」
「俺は笑花ちゃんみたいな先輩にしか興味ない」
「黙りなさい、女好き」
変なクラスにあたっちゃえ!
とか思いながら確認してくと、二人の運の良さが目に見えた。
「マジか~…アンタら同じクラス!」
「笑ちゃんそれマジ!?」
「やったな!琥珀!」
「はいはい。じゃっ教室行くよー」
あたしの学校は複雑な造りになっていて、校内を覚えるのがかなり大変。
迷いがちだから、二人の1組の教室へ連れて行く。
「はい!行ってらっしゃい」
「笑ちゃんサンキュ」
「ありがとー笑花ちゃん」
何だかんだ言ってまだまだ、かわいい弟。