人混みに埋まりそうになりながら、キョロキョロと蒼空くんの姿を探す。
「あっつ……」
上を見上げれば太陽が顔を出すカンカン照り。
「笑花先輩!」
「久しぶりの蒼空くんだぁ~…」
「久しぶりの笑花先輩っ」
思わず抱きついてしまうあたしを蒼空くんは受け止めてくれる。
「笑花先輩かわいい!プール好き?」
「うん!あたし、かなり泳ぐよっ!」
「俺だって笑花先輩に負けないから!」
「ふふっ!上等ね!」
駅から出てるバスでプールまで行く。
暑いけど蒼空くんにベッタリとくっつくあたし。
そんなあたしの手をさりげなく握ってくれる蒼空くんにキュンとする。
バスを降りてプールに着くと人で溢れ返ってる。
人すっごいなぁ~。
さすが夏!!
更衣室の前でバイバイしてあたしは琥珀と頭を悩まして選んだ水着に着替える。